Pagong工場での24.5メートル手描き友禅。グランフロント大阪ウメキタフロア衣笠泰介個展で展示!
美しい友禅アロハやシャツで有名な京都のPagong亀田富染工場で、2014年4月25日に衣笠泰介が全長24.5メートルの手描き友禅に挑戦しました。
その手描き友禅を全長で展示する機会がやってきました。6月2日(月)から29日(日)まで、約1ヶ月間、グランフロント大阪ウメキタフロア(北館6階)で衣笠泰介作品展が開催され、その全景を展示するべく準備の最中です。
Pagong(パゴン)との繋がりは、ギャラリーミラクルに絵を見にきてくださった亀田社長とのご縁に始まりました。今年のはじめに工場で体験ペイントさせていただき、4月の本番にそなえては、泰介がよく使う基本色7色を、染料として工場のスタッッフの方が作ってくださいました。本番当日、手描き作業は午前11時から夕方5時まで。黙々と描き続け、延々と続く白いストレッチブロード生地の上に、即興音楽を奏でるようにタイスケの世界を表現していきました。右手も左手も使い分けながら…!
パゴンの圧巻の巨大スケールの作業レーンで、大画面が好きとはいっても2メートル幅が最大作品という泰介が描ききることができるのか? 「あさってやりますよ♪」と連絡がきたときは、ドキドキでしたが、いざ、レーンの前に立つと、泰介は止めるまもなく絵描きに爆走!! 動物が続々、アフリカ??と思えば、信号機に車に新幹線にヘリコプター、かと思えば、巨大な音符のパレードに、太陽に雲に雨に虫…、筆をとめて立ち止まることはありませんでした。工場内の暑さと自分の熱さに、お茶を飲みにダッシュするとき以外は(笑)
泰介が描いているレーンの裏側には、美しい型染めの作業中でした。泰介がシブキを飛ばして描くので、ヒヤヒヤしながら、その作業風景を見ると、なんとも美しい伝統の友禅柄が広がっています。日本のデザインと色彩センスは世界に誇れるものですねー。
アロハシャツの大ブームをまきおこしたPagongのシャツやカットソーは、おなじみの芸能人の愛用者も多く、洗練されたデザインが魅力です。かつては100人の職人さんが染めに従事しておられた亀田富染工場では、着物人口の縮小を受け、伝承着物柄を後世に残すため平成8年から柄のデジタル化に取り組まれました。そして先人達が残してくれた素晴らしい文化を伝え、もう一度蘇らせたいという思いから、試行錯誤を繰り返し、アロハシャツの仕立てを始められました。最初はわずか三人でのスタートだったそうです。アロハシャツの原点は、ハワイに移民した日本人が、日本の着物をリメイクしたシャツを作ったことが始まりです。いまや、世界中の人々の夏の定番スタイルともいえますね。
伝統と今が同居する異空間、亀田染工場での手描き友禅チャレンジは無事終了!
最後に、職人さんから、染料で染まった手を洗う方法を教えていただきました。クルミが成分というその洗剤をつけると、みるみるうちに、真っ赤やグリーンの手がきれいに! クルミはミスユニバーストレーナーが愛用する美容健康食品としても今ブームですが、こんな力も発揮するのですねー。おかしなところで、またまた感動しながら工場を後にした、泰介&ファミリーでした。
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